予防薬による治療|片頭痛(偏頭痛)の治療

予防薬による治療

2013/12/02更新

 片頭痛持ちの方で、次のような方は予防薬による治療を検討したほうがよいでしょう。

  • 片頭痛の頻度が高い。(1ヶ月に2~3回以上が目安)
  • 片頭痛の発作時間が長く続く。
  • 頻度は低いが、痛みの程度や随伴症状が重い。
  • トリプタンなどの頓挫薬が効かない。
  • 頭痛に対する不安が強くて発作の症状に耐えられない。

 

予防薬の種類

 予防薬とは片頭痛に予防効果があるとされる薬のことです。予防薬には次のような種類があります。

薬の種類 一般名(製品名)
β遮断薬

塩酸プロペラノール(インデラル)
酒石酸メトプロロール(ロプレソール)

カルシウム拮抗薬

塩酸ロメリジン(ミグシス、テラナス)
塩酸ベラパミル(ワソラン)

交感神経抑制薬 塩酸クロニジン(カタプレス)
ロイコトリエン受容体阻害薬 モンテルカストナトリウム(シングレア)
抗うつ薬

塩酸イミプラミン(トフラニール)
塩酸アミトリプチリン(トリプタノール)
塩酸パロキセチン水和物(パキシル)

抗セロトニン薬

メシル酸ジメトチアジン(ミグリステン)
塩酸シプロヘプタジン(ペリアクチン)

抗てんかん薬 パルプロ酸ナトリウム(デパケン)

 

予防薬治療の進め方
  1. 予防薬が効き始めるまでには、通常2週間~1ヶ月ほどかかります。
  2. 効果が確認できたら、3ヶ月ほど継続して様子をみます。
  3. 頻度や症状の程度が改善したら1~2ヶ月かけて薬の量を減らしていきます。
  4. 一旦、薬を中止します。長期間使用するとかえって効果が弱まることがあり、また中止しても効果は半年程度続くことがあるからです。
  5. 頻度や症状が悪化したら再び使用を始めます。
  6. 予防薬を服用中でも、発作が起きたらトリプタンなどの薬を服用できます。

 

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