閃輝暗点

閃輝暗点

2014/02/16更新

 閃輝暗点とは、光るギザギザのような(クリスマスで使うモールのような)ものが5~20分くらい続けて見える症状のことです。閃輝暗点が消えたころに片頭痛が発症します。閃輝暗点は片頭痛の前兆として有名なものですが、片頭痛を起こす人の1割~2割程度に見られる症状です。なかには閃輝暗点だけが起こり、頭痛がない人もいます。頭痛がない場合は一過性の脳循環障害の可能性もありますので、注意が必要です。また、若者の間で起こりやすく、年齢を重ねるにつれて回数が減少していくという特徴があります。

 

閃輝暗点の症状

 閃輝暗点の症状には次のようなものがあります。

  • 光るギザギザのような(クリスマスで使うモールのような)ものが5~20分くらい続けて見える
  • 目の前にチカチカした光のようなものが見え始め、そのうち真っ暗になってきて、ところどころ物が見えづらくなる
  • きらきらした稲妻のような光が見え、引き続き物が歪んで見え、目の前が真っ暗になったりし、両目同時に起き20分程続く
  • 日中に太陽を直接見た後に視界に残る黒点のようなものが現れ、視界に映る物体が歪んで見えたり、目の前が暗転したりするなどの視覚障害

 

閃輝暗点の原因

 閃輝暗点の原因は、脳にある視覚野(物を見るために使われる部分)の血管が収縮してしまい、一時的に血の流れが変わってしまうことにあると言われています。また、ストレスや睡眠不足などによる目の疲れによって、視神経がある後頭葉に血液を送っている血管が痙攣を起こし血流が減少するために起きるとも言われています。

 

閃輝暗点の予防

 閃輝暗点の予防としては、「カルシウム」や「亜鉛」などのサプリメントを摂取することがよいとされています。
 また、ストレスを溜めないような生活を送ることや、十分な睡眠によって目を疲れさせないようにしましょう。中年の方であれば、他の病気の可能性も心配されるので検査を受けるようにしましょう。

 

閃輝暗点の治療

 閃輝暗点に治療法としては、まず眼科及び神経内科を兼ね備えている総合病院でCTやMRIなどを用いた精密検査を受診することが望ましいです。
 閃輝暗点の予防のために、血管拡張作用のある薬を毎日、服用する必要があります。副作用には吐き気やめまいがあります。
 主に閃輝暗点は片頭痛前の前兆として現れますが、脳循環障害が原因で起こることもあります。特に閃輝暗点後に頭痛がない場合は、一過性の脳循環障害の可能性があります。「脳梗塞」や「脳腫瘍」などの危険な病気につながる可能性もあるので、専門医で検査を受けましょう。動脈硬化、高血圧、糖尿病、高脂血症、不整脈など血栓が起こる危険因子がないかチェックしてもらえます。 

 

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