薬物乱用頭痛

薬物乱用頭痛

2013/12/08更新

 薬物乱用頭痛とは、鎮痛薬を過剰に服用したことにより、さらなる頭痛を招いてしまうというものです。

 

 鎮痛薬で頻繁に痛みをごまかし続けていると、脳が痛みに対して敏感になってしまいます。
 薬が効いているうちは大丈夫なのですが、切れるとぶり返し、鎮痛薬を飲み続けないといけなくなります。鎮痛薬に過剰に頼りつづけると、効果が切れるまでの時間がだんだん短くなっていきます。
 本来の頭痛の上に、薬物乱用頭痛も重なって、複雑な状況をつくってしまいます。
 薬物乱用頭痛は、市販薬、あるいは医師に処方された薬であっても起こります。

 

 薬物乱用頭痛は、片頭痛持ちの人と緊張型頭痛の人にみられますが、圧倒的に片頭痛の人に多い現象です。
 片頭痛の症状を恐れて、服用の頻度が増えたり、使用量が増えてしまうのです。1ヶ月に十数回使用する人は、薬物乱用頭痛の可能性があります。

 

 治療としては、まず専門医に状況を話すことが大切です。そのうえで、薬の種類を検討しなおしたり、薬の使用回数を段々と減らす計画を立てたりします。

 

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